小児歯科

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食と歯科に関する
お話しをします

食と歯科に関するお話しをします

「生きる」ためには「食べる」ことが必要です。健康に生きていくためには、「食」について考える習慣をつけ、より健康につながる食べ物の選択や食べ方の実践をしていくことが大切になります。「食育」とは、「食」に関する知識と理解を深め、「食」を選択する力を養い、健全な食生活を送ることができる人間を育てることです。
こちらのページでは、新宮町の歯医者「医療法人杜の宮かなだ歯科医院」が食育についてご紹介します。

歯科と食育について

歯科と食育について

人は食事をするとき、口から食べ物を入れ、歯で咀嚼をして飲み込みます。歯やお口が健康であれば、食べ物を存分に味わえて、食事を心から楽しむことができます。そして、健康な歯で食べ物をしっかり噛んで細かくできれば、胃腸に負担をかけることなく、消化吸収を助けられるため、身体全体の健康維持にもつながることでしょう。

いつまでもおいしい食事を楽しみたい、歯はその願いを叶えるのに大切な役割を果たします。生涯通して食事を心から楽しむためには、むし歯や歯周病などのお口のトラブルを予防、治療することが大切です。お口の健康を保つことは、食べ物や食べ方の知識も深めやすいですし、多くの体験を重ねて豊かな人間性を育むことにつながります。

また、「食育」を推進するもう一つの目標として、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防があります。メタボリックシンドロームに関係する肥満は、食べ物だけでなく「早食い」や「丸飲み」とも関連があるとされています。つまり、メタボリックシンドロームを予防するためには、「よく噛んで食べる」「味わって食べる」ことが大切であり、お口の健康を維持することがとても重要なのです。

食育における小児歯科

食育における小児歯科

「食育」において、歯科と関連する目標は「生涯おいしく食べること」です。その目標を達成するためにも、子どもの頃から意識を高めて食育に取り組むことが大切です。

胎児期

最近では、妊婦さんのお口の健康状態が、生まれてくる赤ちゃんの健康と深く関わっているとわかってきました。妊娠中は、身体同様にお口の環境も大きく変化し、お口のトラブルも起こしやすいタイミングです。そのため、歯科健診を活用してお口の健康を守ることが大切です。またこの時期の胎児は、母体内で歯や口腔組織が形成されていきます。赤ちゃんの健やかな成長のためにも、胎児期のうちから規則正しくバランスの取れた食事をすることを心がけましょう。

乳児期および離乳期

母乳をあげることはお母様と赤ちゃんの絆を深めます。また母乳には赤ちゃんの病気を防ぐ成分が含まれていますので、できるだけ長く飲ませることをおすすめします。
離乳食を与える時期は、将来に向けて「飲み込む」「噛む」などの口の機能が発達する時期です。離乳期に覚えておいていただきたい、いくつかの注意点をご紹介します。

  • おもちゃをくわえたり、指を吸ったりすることは、唇や舌や顎を動かすための準備行動です。無理にやめさせないようにしましょう。
  • 適切な離乳食の硬さや大きさは、歯の生え方により異なります。歯をしっかり観察して、それに応じた離乳食を与えましょう。
  • きちんと食べ物を噛んだり飲み込んだりするには姿勢が大切です。唇も閉じている必要があります。
  • 離乳が進むと赤ちゃんは手づかみで食べたがります。これも大切な発達過程ですので、やめさせることはせず、手づかみで食べる経験をたくさんさせてあげてください。
  • 味覚が発達するこの時期、ベビーフードだけでなく、離乳食を手づくりしてあげてみてください。いろいろな食べ物を「見る」「触れる」「嗅ぐ」ことはとても大切な経験であるためです。
幼児期

だいたい1歳くらいから6歳くらいまでを幼児期といいます。この時期は、成長期であり、さまざまな経験をする時期で、食育にとっても大切なタイミングです。

  • すべての乳歯が生えそろって噛み合う3歳頃は、いろいろな食べ物をしっかり噛み、飲み込めるようになる時期です。さまざまな食べ物の大きさや硬さ、歯ざわりを体験できるように工夫しましょう。
  • 3歳頃になったら、スプーンやフォークだけでなくお箸やお椀の使い方を伝えましょう。
  • 食べ物が入っているときは口を閉じるように促し、しっかり噛むことが習慣になるようにしましょう。よく噛まずにお茶や汁物で流し込むことがないように注意しましょう。
  • 食事や間食は規則正しく摂りましょう。夜食や寝る前の飲食はむし歯の心配があるだけでなく、肥満の原因にもなりますので、気をつけてあげてください。
  • 食べたら歯をみがく、または口をゆすぐなどを習慣にしてしまいましょう。
学齢期

この時期は乳歯が永久歯に生え替わる時期です。生涯通してずっとお世話になる永久歯を健やかに保つためにも、さまざまな工夫をしましょう。

  • 生え替わりの時期には噛む力が低下しますので、食事に時間がかかります。食事時間をゆったり取ってあげてください。
  • 正しい食べ方や正しい姿勢などのマナーを身につけさせてあげましょう。
  • 友達との外食なども増える時期です。味覚が均一化しないように、伝統食や地域の物産品などを幅広く食べるようにしましょう。
  • 生え替わりの時期は歯みがきなどがしづらいため、お口の中が不衛生になりがちです。お口のケアを念入りに行うようにしましょう。
  • 小食になったり、欠食したり、または過食したりと食事が不規則にならないように注意しましょう。

大切なお子様の歯をむし歯から守りましょう

食育における小児歯科

子どもの歯である乳歯は、永久歯と比べると、とても柔らかくてむし歯になりやすい歯です。「でも乳歯は生え替わるから……」と考え、むし歯を放っておくことはとても危険なのでやめてあげてください。乳歯のむし歯は、永久歯に悪影響を与えてしまうことがあるためです。小さなお子様は、一人で十分な歯のケアを行えません。お子様の歯の健康を守ることができるのは親御様であり、むし歯ができてしまった場合は親御様の責任ともいえます。大切なお子様の将来の歯とお口の健康を守るため、小さいうちから歯医者に通う習慣をつけてあげましょう。

こちらのページでは、新宮町の歯医者「医療法人杜の宮かなだ歯科医院」がお子様をむし歯から守る小児歯科(お子様メニュー)についてご紹介します。

お子様がむし歯にならないための方法

お子様がむし歯にならないための方法

「3歳までにむし歯がある子どもは、永久歯に生え替わってもむし歯になる確率が高い」という報告があります。乳歯のむし歯が永久歯に伝染するわけではありませんが、むし歯ができやすい食習慣や生活習慣が身についてしまっていることが原因となるようです。つまり、むし歯や歯周病になりにくいような習慣を幼い頃に身につけてしまえば、お口のトラブルのリスクを大きく軽減できるようになります。正しい歯みがきの方法を伝え、規則正しい食生活を送らせてあげましょう。

歯みがき

歯みがき

毎日の歯みがきはむし歯予防の基本です。しかし小さなお子様は歯みがきの重要性を理解できないだけでなく、歯みがきを忘れたり嫌がったりしがちです。また、手先を器用に動かせないため、一人ではお口の汚れをきちんと落とすことはできません。
まずは親御様が優しくサポートしてあげて、「食べたら歯みがきをする」という習慣を身につけさせていきましょう。小さな頃から正しい歯みがき習慣をつければ、大人になってからも健康な歯を保つことができるようになりますので、親子で楽しく続けていってください。

食生活

子どもにとって食事同様、おやつは栄養補給にとても大切なものです。不足しがちな栄養を補うためにも、おやつはおいしく楽しく食することをおすすめします。
お子様におすすめのおやつ

歯や顎の成長を考えたおやつ 身体の健康を考えたおやつ
  • 歯ごたえのあるおやつ
  • 糖分をあまり含まないおやつ
  • キシリトールなどシュガーレスのおやつ
身体の健康を考えたおやつ
  • カルシウム豊富なおやつ
  • 脂肪分が少ないおやつ
  • 食品添加物(保存料・合成着色料など)を含まないおやつ
お菓子以外のおやつ おやつに適した飲み物
  • 果物類
  • 野菜類(焼き芋・とうもろこし・枝豆など)
おやつに適した飲み物
  • 牛乳
  • 野菜ジュース
  • フルーツジュース
  • お茶・麦茶 など

食生活

また、おやつや食事は規則正しく決まった時間に摂るようにしましょう。だらだら食べていると、いつもお口の中が汚れた状態となるため、むし歯にかかりやすくなります。食べたらすぐに歯みがきをする、または口ゆすぎをすることでお口の中をさっぱりさせ、お口の中がきれいな時間を増やすことも大切です。

歯医者へ通院するタイミングについて

歯医者へ通院するタイミングについて

「子どもはいつから歯医者さんに連れて行けばいいのですか?」というご相談をよくお受けします。むし歯のリスクは歯が生えたときから発生しますので、「初めての歯医者さん」におすすめのタイミングは「乳歯が生え始めたら」です。乳歯の頃からむし歯予防の処置を行えば、永久歯になってからのむし歯のリスクを低減させられます。小児歯科では、親御様の仕上げみがきを含めた正しいお口のケアのご相談も承りますので、まずは一度ご来院ください。

また、乳歯から永久歯に生え替わる時期も通院のタイミングです。最初に生える永久歯は奥歯で、6歳臼歯といわれます。最初に生える奥歯の永久歯は溝がとても深く、複雑な形状であるため、むし歯になりやすい歯です。そのため、奥歯が生え変わったら、適切な予防処置をすることをおすすめしています。

お子様の矯正について

お子様の矯正について

子どもの時期に矯正歯科を行うことで、それ以降の歯並びや骨格などに悪影響を及ぼさないよう、予防的に治療できます。
前歯が出ていたり、噛み合わせが逆だったり、顎を左右にずらして噛んだりしてしまうようであれば、小児矯正をご検討ください。小児矯正を始めるタイミングは、大人の歯が生え始める6~7歳の頃からです。早期に治療を開始すれば、顎の成長を効率よく利用できるため、スムーズに治療が進むなどのメリットがあります。
子どもの時期は顎の骨が成長発育する段階です。小児矯正では、その成長を治療に利用して、上顎、下顎のずれ、上顎、下顎の前後、上下、左右的なずれの問題を早めに解決します。将来的な歯並びを整えやすくなるだけでなく、上下の顎の骨の正常な発育が期待できます。

「医療法人杜の宮かなだ歯科医院」では床矯正ではなく、ワイヤー矯正をすることで、お子様の歯をしっかり治療をしていきます。また、日本矯正歯科学会認定の専門医が矯正治療を行いますので、将来のお子様の笑顔のために、いつでもお気軽にご相談ください。

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